高齢者宅にレトルト食品 ベストライフ

2012年12月07日北日本新聞

 リフォーム工事のベストライフ(富山市富岡町、田村輝代社長)は、高齢者世帯へのレトルト食品配置事業に取り組む。契約を交わした家庭に保存食品を配置し、食べた分の料金だけ回収する「先用後利」の配置薬方式を採用。声掛けなどによる安否確認や、簡単な家の補修などのサービスも併せて行う。

 魚や野菜を使った煮物など和食や中華など約50種類のレトルト食品を詰めた「おかず箱」を配置。食品は熱湯や電子レンジで温めて食べることができる。いずれも常温で1年保存でき、非常食にもなる。

 スタッフが1~2週間単位で、家庭を巡回し、お年寄りへの健康状態などの声掛け確認や、蛍光灯の取り換えなど簡単な家のメンテナンス、困りごとの相談などで生活支援にも貢献する。

 同社はこれまでもバリアフリー化工事などで高齢者世帯を訪れる機会が多かった。このほど、秋田県内で「おかず箱」ブランドのレトルト食品を製造し、全国の加盟19社と同様のサービスを展開する会社「岩城のかあさん」(秋田県由利本荘市)とフランチャイズ契約、新事業として取り組む。富山市を中心に地域包括支援センターなどを通じケアマネージャーらにPRする。