鳥取 カメラやセンサーで入居者見守り 高齢者向け住宅に導入

2024年02月22日NHK鳥取


鳥取市にある高齢者向け住宅に、カメラやセンサーを使って入居者の見守りを支援するシステムが導入されました。

このシステムは、鳥取市商栄町にあるサービス付き高齢者向け住宅で、1人暮らし用の部屋の一部に先月(1月)、導入されました。

天井には、暗闇でも部屋全体を撮影できる「赤外線カメラ」が取り付けられていて、プライバシーを守るため、入居者がシルエットで表示される映像を、施設のスタッフはモニターやスマートフォンでいつでも確認できます。あわせて設置された「生体センサー」では、入居者の呼吸の状態を把握できます。

このシステムによって、入居者が転んだり、ベッドから転落したりといった危険な動きや、呼吸の異常が検知されると、スタッフが持っているスマートフォンに通知が届く仕組みです。

24時間、離れた場所から見守りができるようになり、入居者に起きた異常をすぐに発見できるうえ、夜間の見回りの回数を減らしてスタッフの負担を軽減する効果も期待されるということです。

県内でこのシステムが導入されたのは2例目だということです。

小澤栄稔施設長は「入居者やご家族の安全安心につながればいい。今はスタッフの求人を出してもなかなか集まらない状態なので、このシステムが力になってくれればと思う」と話していました。