トーンモバイル、家族3世代向けスマホ

2019年02月14日日経新聞

 
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)子会社で格安スマートフォン(スマホ)事業のトーンモバイル(東京・渋谷)は14日、家族3世代で使える新しいスマホ端末を発表した。3月1日に発売する。人工知能(AI)を搭載し、子供や高齢者の使用状況を確認できる。顔と指紋の2種類の生体認証を搭載し、セキュリティーも強固にした。

新機種「TONE e19」を3月1日から販売する。価格は税抜き1万9800円。トーンモバイルはこれまで子供や高齢者向けに注力し、利用者の約7割を占めている。一般的なスマホの使い勝手も取り入れ、子供向け、一般向け、高齢者向けの3種類のメニュー画面の設定を選べるようにした。スマホに慣れていない人向けのサポート体制も強化する。

子供や高齢者の見守りサービスではAIを活用した新たなサービスも提供する。全地球測位システム(GPS)の情報とアプリなどの使用状況をリアルタイムに把握できるほか、月1回使用状況をまとめたリポートを保護者に表示し、子供の使用状況に合わせてアプリなど使用を制限できる。

例えば保護者が設定した塾の時間中に、子供のスマホが違う場所にあったり乗り物に乗って移動したりしている場合、異常を検知して保護者に通知するといったことができる。ケガや、連れ去りなどの事件に巻き込まれるのを早期に認識できる。