セコム シニアの見守りスマホで サ高住宅取り込む

2019年04月16日日経新聞

 
セコムは17日、スマートフォン(スマホ)を使い高齢者の体調を見守るサービスを始める。指定の時間に画面操作による安否の反応がなければ家族や入居施設の職員に伝え、状況に応じてセコムの警備員が駆けつける。増加するサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は自治体への登録要件に安否確認機能が必要。個人だけでなく法人需要も取り込む。

「セコムみまもりホン」として販売し、3年目に契約3万件、売上高7億5千万円を見込む。携帯を使ったサービスは従来、住宅警備のオプションで位置情報の把握機能などを提供していた。安否確認機能を加えてサ高住で試験導入したところ評価が高く、単独でも成り立つと判断した。

料金はホームセキュリティー契約者が税別で月額1800円、みまもりホンのみの利用は月額2200円のほか、加入時に1万円が必要となる。

2月時点で全国の自治体に登録のあるサ高住は約24万戸あり14年末比で5割増えている。一方、施設の増加に対して、介護職の有効求人倍率は足元で4倍超と人手不足感は強い。安全確認をスマホで代替することで、食事や入浴などの業務に専念できるようにする。