みずほ信託が見守り 家事代行を提供

2019年07月09日産経新聞

 
 みずほ信託銀行は、今月にも高齢者向け信託商品の契約者を対象に、郵便局の見守り訪問やダスキンの家事代行といった生活支援サービスの提供を始める。業界の垣根を越えて、高齢者の暮らしをサポートする多様なサービスを信託商品とともに提供することで人生100年時代に向けた老後の資産運用を促す狙いだ。

 見守り訪問のサービスは日本郵便が全国で展開しており、郵便局員らが契約している高齢者世帯を月1回訪問し、確認した健康状態や生活状況を家族など指定した報告先に連絡する。

 家事代行では、大手のダスキンが提供する家事手伝いサービスを無料で年間6時間分利用できる。家族が不在のときの買い物や掃除、食事の介助といった身の回りの世話をする。

 平成29年8月に発売した「選べる安心信託」の追加サービスとして導入し、契約者が見守り訪問か家事代行のどちらかを選択できるようにする。同商品は最低受託契約額が3千万円と高額だが、詐欺防止や認知症に備えた金銭管理や介護支援などのサービスも充実させたことで、契約件数が1200件(計約400億円)を突破するヒット商品となっている。